インテリアという言葉を目にすることは多くありますが、具体的な意味を知っていますか?この記事ではインテリアの意味と、インテリアの歴史について紹介したいと思います。
インテリア本来の意味
日常的に使っているインテリアという言葉は、私達の中で定着しています。しかし、なにがインテリアなのか、という細かい意味を理解している人は多くありません。元々、インテリアは英語で本来は「内面」を意味する単語です。それがなぜ部屋の内部装飾を意味するのか謎ですよね。実は、私達が使っているインテリアとは違っています。私達が使っているインテリアは部屋を装飾するという意味ですよね。英語ではインテリアデコレーションという単語がそれに当てはまります。デコレーションケーキによく使われる言葉なので、なんとなく意味は分かりますよね。そのままではなく、何かしらの装飾をすることをデコレーションといいます。要するに、室内を装飾するという意味ではインテリアデコレーションと英語では呼ばれています。この日本語訳は室内装飾品と訳されます。室内装飾品は部屋の中に置く家具、調度品、照明、カーテンなどのわかりやすいものから、壁紙、床材、畳など部屋にある全てが室内装飾品といわれます。
広範囲を表すインテリアという言葉
どこまでの範囲をインテリアと呼ぶのかというのは決まっていません。室内を装飾することを基本的にインテリアと呼びますが、そこにある装飾品全般もインテリアと呼んでいます。実際には装飾性に特化したものだけをインテリアと使われますが、何が装飾品かは人によって見方が違います。要するに、具体的に何かをインテリアと呼ぶのかではなく、それによって装飾された空間がインテリアとして使われています。明確な線引きがないので、そういう概念という意味が強くあります。
インテリアの歴史
インテリアといっても大きく分けて日本には、和風と洋風という2つのインテリア文化があります。最近では2つを合わせた和モダンというインテリアも人気があります。当然ですが昔から日本では和風が主流でした。しかし、昔の日本にはインテリアという概念がありませんでした。私達がイメージするインテリアというのは西洋の概念です。雨が少なく乾燥しやすい西洋では、冬の寒さが厳しいので外と内の空間を完璧に隔離する必要があります。そのてめ内部環境をよくするために、装飾を豪華にし現代のインテリアへと発展しました。それに対して日本の環境は西洋に比べると温暖で湿気も多く、雨の多さから湿気対策をした建物が建てられるぐらいです。その対策として考えられたのが風通しの良さ。室内のまんべんなく風を通すことで、夏の暑さ対策にもなり、室内に湿気をこもらせないように作られていました。そのため、日本家屋はドアではなく、障子や襖を使い、庭などの外と内を簡単に繋げれることができるようになっています。また、畳の通気性が高く湿気対策として取り入れられものです。なので、西洋とは違い、家の外と内が密な関係でした。わびさびに代表されるように、昔の日本は質素た素朴というものが好まれており、単純に無駄なものにお金を使うことがなかったので、装飾というインテリアの文化が日常生活に入る要素がありませんでした。そういう意味では一部のお金を持っている人だけの豪遊であったといえます。現代の日本にインテリアが定着したのは、それこそ高度経済成長期を迎えた一般市民にもゆとりが生まれたため、装飾にも目を向けたことが始まりです。また建築物自体も、日本家屋ではなく欧米風の建物が増えたことが日本のインテリアの成長につながったと言えます。